グレイハウンドレースの世界-world of greyhound racing-

「ドッグレース」でお馴染みの「グレイハウンドレース」の魅力を紹介します

名グレイハウンドの軌跡:番外編 Scurlogue Champ VS Ballyregan Bob

先のエントリー内に載せたドキュメンタリー内にも出ていましたが、

同時期に走っていた Scurlogue Champ と Ballyregan Bobが、

生涯に一度だけ、直接対決をしたことがありました。

 

安易な喩えになりますが、

サイレンススズカディープインパクトが、

ビワハヤヒデナリタブライアンが、

レイチェルアレクサンドラ (Rachel Alexandra) とゼニヤッタ (Zenyatta) が、

直接対決をしたような「夢の対決」として、

当時、相当な盛り上がりを見せたようです。

 

www.youtube.com

 

しかし、結果はなんとScurlogue Champが、レースを「放棄」という結末...。

どうも、いつも通り後ろから行ったScurlogue Champが、

レース引導のぬいぐるみと、あまりにも距離ができすぎて、

レース中だと認識できなくなった(レースが終わったと勘違いした?)ことが原因で、

レースを止めてしまったそうです。

 

2頭とも、同時期に、同じような距離で、コースレコードを連発し合っていました。

その2頭の直接対決としては、あまりにもあっけない結末...。

 

喩えて言うなら、

サイレンススズカを追いかけ始める前に、

ディープインパクトが、故障等は何も無いのに、勝手にレースを止めてしまったようなもの。

 

もし、Scurlogue Champが最後まで走り抜いていたら、

際どい勝負に持ち込んでいたと思います。

 

これだけの歴史的名グレイハウンドが、同時期に存在したことは、

イギリス以外でも無いと言われているそうですから、

たった一度、唯一の直接対決が、力を出し切らないままの決着となったのは、

返す返す、残念極まりないですね...。